べっさんのニュージーランド自転車旅行記

ニュージーランド走ってきました

DAY 33「ひたすらにまっすぐ」

3/25  DAY 33  from Hanmer to Balmoral

 朝方の冷え込みで、2回ほどトイレに行ったが、久々にベッドで眠ったことで、大分体力が回復した。朝は7時。まだ日は昇っていないが、そろそろ朝ご飯の時間のはずだ。ところが、8時を過ぎても彼は姿を見せない。少し様子がおかしい。さすがにお腹がすいたので、昨日自分で買ったパンを食べる。

そこから2時間がたち、彼が姿を現したのは10時。volunteer ambulance(61)(ボランティア・アンビュランス)で出動していたらしい。なんでも、女性が肩と足の骨を折る重傷で、ヘリでChristchurchの病院まで搬送されていったという話だ。朝から姿がなかったのはそういう訳だったのかと、僕は納得した。

そこから、遅い朝ご飯である。パンにバターを塗ったのと、昨日の残り(と言っても僕はこれがすごく気に入ったので喜んで食べた)を食して、食後の一休み。今日もかなり寒い。彼が暖炉に薪をくべ、火をつけると部屋の中はかなり暖かくなった。と同時に睡魔が襲い、ソファで午前中から爆睡をかます。目が覚めると、もうお昼の12時だ。さすがに少し長居しすぎたと、荷物をまとめて、彼に最大限の感謝の言葉を伝え、家を後にする。

 今日はCulverdon(カルバードン)のはずれにあるBalmoral Reserve(バルモーラル・リザーブ)のキャンプ場までの平坦な道のりだ。天気は相変わらず曇りで、時折雨もぱらつくが、前日までのgravel roadと比べると、天と地の差のスピードである。あっという間に40km先のCulverdonに着き、公園でお昼にする。two minutes noodleにはいつも卵を入れるのだが、今日は贅沢をしてサラミを200gぶち込む。

 再び出発。ここから直線の道が15km続く。真直ぐな道が見えなくなるまで続いているのだ。しかし、泊めてもらった彼の話では、Australia(オーストラリア)にある150kmの道が世界で一番長い直線路だという。もちろん、彼はそこに行ったことがある。

 こういう道は、トレーニングだと思って無心でこぐしかない。ゾーンに入れば(集中する領域に入れば)、あっという間だ。今日の宿泊地Balmoralに到着。キャンプ場にはいたるところに針葉樹が生えている。ヒマラヤスギやメタセコイヤといった日本で見かける種もあるが、旅の道中でよく見かけた背の高い松の木も生えている。これらの木を観察しているうちに飯の時間になったので、ご飯を炊き、飯にする。デザートにオレンジを食べた後、テントに入って寝た。

   走行距離: 50km 計: 1766km

 

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延々と続く真直ぐな道

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キャンプ場には針葉樹がたくさん生えていた

脚注

(61)Volunteer ambulance:民間人で、複数人が担当して要請時に救急車を出動させる。日本の消防団のようなシステムと思われる。また、地方では、重症患者がヘリで都市の病院に運ばれることは珍しくない。

 

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