べっさんのニュージーランド自転車旅行記

ニュージーランド走ってきました

DAY 34「ゴールは近いぞ」

3/26  DAY 34  from Balmoral to Amberley Beach

 朝方にかなり雨が降ったようだ。7時半に起床。出発の準備をしつつも小雨が降ったりやんだりしている。久しぶりにレインウェアの出番である。9時に出発。この生活も、今日を含め、あと2日かと思うと、何だか切なくなる。まあ、SHをぶっ飛ばす車によって、そんな感傷は一瞬にして吹き飛んだが。

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とうとう Christchurch の案内標識が

 このあたりはCanterbury(カンタベリー)地方と呼ばれ、大きな平野となっている。高低差と言ってもなだらかな丘程度しかなく、道路も基本的に直線なのですぐに距離が稼げてしまう。出発してから1時間でもうすでに30km。あと10kmほど進めばCountdownのあるAmberley(アンバーリー)に着く。早い。早すぎる。ラスト2日がこんな簡単に終わっていいのか。まあ、いいのだろう。これまで幾多の試練を乗り越えてきたのだから、あとは楽々ゴールと行こう。(この予想ものちに裏切られることとなる)

 Amberleyに着き、Countdownで買い物をする。今日の宿泊地を探すが、海辺のAmberley Beach以外に泊まれそうなところが見当たらない。海辺はsandflyがたくさんいる。できれば避けたいが、まあ、今日で外に泊まるのは最後だから我慢しよう、とそこに向かうことにした。

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Amberley Beach

 Amberley Beachは石ころの浜で、沖のほうからひっきりなしに大きな波が押し寄せてくる。キャンプ場でお昼にする。帰るまでに残りの食料を全部消費しようと、two minutes noodleを2袋食ったが、気持ち悪くなったので次からやめようと思う。食後、海辺を散歩しながら大声で歌を歌う。こんなことができるのも今日が最後だ。ふと、足元を見ると、石ころだらけの灰色の浜とは対照的に色とりどりの花が咲いている。足を止め、写真に収めてじっくりと観察する。普段はそういったものをじっくり見る機会もなかったが、旅の間はこういう時間を大切にできる。

 浜のすぐ隣にラグーンがあり、それを囲むようにして散歩道が整備されていたので入ってみた。少し木々が生い茂ったあたりには、黄色い落ち葉が道を敷き詰めている。ふと道の端に目をやると、ベニテングダケが生えていた。「美しいものには毒がある」ということわざの象徴である。

 浜を2時間ほど散歩した後、キャンプ場に帰って残りのルートを確認する。ゴールまで残り56km。よくぞここまで来た、という感じである。明日の晩飯は豪華にしようと、アイデアをメモに書く。そんなことを考えながら飯を食い、テントに入り寝る。

   走行距離: 58km 計: 1823km

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落ち葉を踏みしめる

 

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缶詰食生活もあと少しだ

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浜に咲いていた色とりどりの花

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キノコの色彩の美しさに思わず息を飲んだ

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