べっさんのニュージーランド自転車旅行記

ニュージーランド走ってきました

DAY 26「オイルサーディン事件」

3/18  DAY 26  from Featherstone to Ocean Beach

 6時に起床し、朝飯をテントの中で食う。朝からオイルサーディンの油を寝袋の上に大量にこぼしてしまうという悲惨な事件が起きたが、出発する。昨日の晩は比較的暖かく、朝もそれほど寒くなかったのだが、日が昇るにつれて逆に寒くなってきている。雨でも降るのだろうか。

 いったんFeatherstonの町に戻り、食料を調達。そして、図書館のWi-FiでSouth Islandに渡るフェリーの時間を確認する。このフェリーの時間もまた微妙で、日中は8時と1時半発の2本しかない。できれば8時のやつに乗りたいが、朝、泊っているところから準備をして乗り込むことを考えると、遅刻する恐れがある。逆に1時半のやつだと、到着が5時になるので、そこからテントを張る場所を探すのが大変だろう。悩むところである。まあ、Wellington(ウェリントン)に着いてから考えよう。

 買い物を終え、再び出発する。道は、はじめの10km程は快適だったのが、Lake Wairarapaのほとりの平野部に入った途端、周りの木々がざわめくほどの強烈な逆風にさらされ、まともに進むことができない。そんな道を30km、休み休み行く。すると、突然舗装が途切れ、道はgravel road(砂利道)へと切り替わった。周りの景色も、少ししけ気味の海とかなりの傾斜を持った山となり、低く垂れこめた雲がその山頂を覆っている。gravel roadは時折、浅い川を横切るのだが、橋がなく、冷たい水の中をバシャバシャと自転車ごと渡るしかない。途中ですれ違ったマウンテンバイクのおばちゃんが言うには、この先にひざ下まで浸かるような深さの川もあるらしい。

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木々が横方向に生えているのは、常に同じ向きから風を受けているからだと地理の授業で聞いたことがある

 そんな今までとは雰囲気の違う道を、ある種の新鮮さを感じながら進むうちに、今日の宿泊予定地であるCorner Creek Campsite(コーナー・クリーク・キャンプサイト)に着いた。トイレと流し台があり、木々に囲まれたいいところだ。料金は6ドル(54)だったのだが、あいにく財布には細かいお金がなく、10ドル紙幣で払っておいた。次泊るときは2ドル払いさえすればよいだろう。(「次」があるのかどうか疑問だが)

 結局、危惧していた雨にも降られることなく、少し寒い他はまあまあな一日であった。暇つぶしに誰もいない浜をほっつき歩きながら大声で歌を歌う。まったく、歌ばかりうまくなっていく。North Islandは予定では後1日。明日にはWellingtonに向かう。

   走行距離: 54km 計: 1425km

 

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どこか世界の最果てにでも来てしまったかのような風景である

脚注

(54)宿泊登録の方法:ここのような無人のキャンプ場では、宿泊の登録を自ら行わなければならない。具体的な方法は、サイト内にenvelope(封筒)とポストが設置されている場所があり、封筒の中の登録フォームと許可証に必要事項を記入した後、料金を同封しポストに投函する。許可証はテントや、車などの見えやすい位置に置いておくといった流れである。

 

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