DAY 1「結局GPSは使える」
2/21 DAY 1 from Auckland to Kawakawa
今日は、初めて自転車でNew Zealandの公道に出る日。約5週間後の目的地Christchurch (クライストチャーチ)へのはじめの一歩だ。雨が降ろうと風が降ろうと、1日50kmをこがなければならない。朝6時半に起床し、あくびをしながらベーカリーHollywood (ハリウッド)のホットドッグとチョコレートケーキを食して、宿をチェックアウト。いよいよ道を走る(10)わけだが、意外にもNew Zealandの車の自転車に対する意識は良好で、追い抜くときには徐行して間隔をしっかり開けてくれる。日本ではこうもいかない。
New Zealandは日本と同じ左側通行だが、その交通ルールには異なる点もある。まず、信号。一般的な赤、黄、青の信号に加え、右折用と左折用の、同色で矢印の形をした信号がある。右折車、左折車は、メインの信号が赤の時でも、自分の行きたい方向の信号が青であればそのまま進むことができる。一見ややこしそうに見えるが、要は自分の行きたい方向の信号を見ておけばよいので、かなり直感的に反応することができた。
もう1つはroundabout (ラウンドアバウト)(11)である。大通りでない交差点はroundaboutになっている。しかし、これもロータリー内にいる車(右手にいる車)を優先して通せばいいので、簡単である。roundaboutは信号がいらないし、車の流れが滞ることがないのでかなり画期的だと思った。(やたら信号の多い)日本にも導入すればよかったのにと思ったが、日本は土地が狭いから無理か。
そうこうしているうちに、さっそく道に迷い、Spark (スパーク)のfree Wi-Fi Spot (無料Wi-Fiスポット)(12)でGoogle Map (グーグルマップ)を見て進路修正。と、その場を離れた後しばらくして携帯を見ると、ピンが移動しているではないか。何?モバイルデータ通信をOFFにしても使えるんか?GPSやから?(13)後で請求されへんやろな?と疑いつつも、これは大きな味方が付いた。
軌道修正したのと、結構時間があったのとで、結局73km走行して、Kawakawa (カワカワ)という、かわいい名前の海辺の公園でキャンプした。実はNew Zealandは基本的に野宿禁止である。そんな国を40日野宿で過ごそうと考えていること自体がcrazy (クレイジー)だ。ここで、初日にしていきなり日本人の女性に出会った。New Zealandの人と結婚していて、Cityに住んでいるという。彼女とそのパートナーにキャンプのことを聞くが、やはりそこに関しては厳しいらしく、200ドルの罰金だとか。まあ、見つかってから考えよう。
時刻はいまだ午後3時。日が暮れるまで、まだ5時間近くあるので、日光浴をしたり、釣りをしたり(遠浅で何も釣れなかった)のんびりして、飯を食って寝た。
そうそう、Kawakawa Bay (カワカワ湾)はカキが有名らしく、干潮時にはカキがゴロゴロついた岩があたり一面に広がるので、今度行くときは、ノミとハンマーを持っていこうと思う。
走行距離: 73km 計: 73km
脚注
(10)自転車はどこを走るのか:New Zealandの交通法では自転車は歩道を走行せず、車道の左側を走行するか、自転車道のある所では自転車道を走行するよう定められている。
(11)roundabout:交差点の中心に一周するロータリーがあり、車は、一端そのロータリーに進入して、時計回りに周回しながら自分の行きたい分岐で左折し、方向転換するシステム。ロータリー内で周回している車が優先される。
(12)Free Wi-Fi Spot:ニュージーランドの主要な携帯電話キャリアとしてSparkと2 degrees (ツーデグリー)、Vodafone (ボーダフォン)がある。Sparkは街中に容量は限定されるが無料のWi-Fiスポットを多数設置している。
(13)GPS(Global Positioning System):米軍の開発した位置情報特定のシステムである。モバイルデータ通信とは関係のないGPS端末と衛星の電波を介して座標を特定するため、データ通信をOFFにしていても使用することができるのである。
FORWARD
bessanridingworld.hatenablog.com
BACK
bessanridingworld.hatenablog.com