べっさんのニュージーランド自転車旅行記

ニュージーランド走ってきました

DAY 10「激アツポイントへ」

3/2  DAY 10  from Waihau Bay to Hicks Bay

 朝起きて、唐突にHicks Bayまで行くと決めた。店で買い物をして出発する。今までは細かいアップダウンが多めだったが、今日はやや長めのだらだらした坂道が続くのでなかなかタフである。最近お菓子を食べるのにはまっていて糖尿病まっしぐらな予感なのだが、坂道を登りきるたびにChit Chat(チット・チャット)(33)を2枚ずつ食べると決める。まるで餌につられる動物か何かのように目の前の坂と格闘し、何とか昼までにHicks Bayに到着。見た感じは期待していたよりかは普通の風景で、広い砂浜と少々の磯が見えるだけである。

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Maori(マオリ)の集会所、Marae(マラエ)。 一般の人が無断で立ち入ることはおろか、写真を撮ることも制限されている

とりあえず道端で昼飯を食う。するとハエが群れをなしてやってきた。あのエメラルド色に輝くやつである。Sandflyだけでも十分うっとうしいのに、ハエが参戦するとなるともう落ち着いて飯を食うどころではない。早々に食べ終えてその場を退散し、近くのPost office(郵便局)兼General store(34)に入る。食料を買うついでにKingfishのポイントを聞いてみた。教えてくれたのは2つ。1つはOld Wharf(古桟橋)で、湾の橋の方にある。そしてもう1つはOnepoto Rocks(オネポト・ロック)という名の磯だ。こちらは湾の少し奥まったところにある。

とりあえず近い方のOnepoto Rocksに行ってみると、相変わらず浅いものの、底は砂地で根も少なく、前回のTe Kahaよりは釣りやすそうである。とりあえず今日の夕方と明日の朝はここでやると決めて、近くの林の木の下にテントを張り昼寝をする。夕方から出撃する。

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Onepoto Rocks

5時頃から釣り始めるが気配がない。少し投げては休み、海を観察する。と、6時過ぎだっただろうか。ペンシルベイトの数十cm横でミスバイト(35)。おっと思っているうちに時合(じあい)(36)になったらしく少し沖の離れ磯の際でボイル。ぎりぎり届く範囲だ。慎重にボイルのあったところに投げ込もうとするが少し右にずれてしまった。こうした微妙なずれでも魚の反応は全く違うものだ。やはり反応してくれない。

水面が活性化したのも一瞬で、海は再び静まり返ってしまった。一度だけ足元まで魚が追いかけてきたが、Kingfishではなく、茶色の体で黒い尾をした40、50cmくらいの魚だった。7時過ぎに上がり、飯を食って寝る。明日もHicks BayでKingfishを狙う。

   走行距離: 49km 計: 566km

 

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朝の訪れ。何度見ても美しい

脚注

(33)お菓子:NZでは大きく分けて2つの製菓会社がシェアを占めている。1つはAustralia(オーストラリア)のArnott’s(アーノット)、もう1つはNZのGriffin’s(グリフィン)であり、どちらも150年以上続く老舗である。お互いをライバル視してか、同じような商品を違う名前で売り出している。Chit Chatは日本でもおなじみのTim Tam(ティムタム)と類似したチョコレートビスケットである。

 

(34)郵便局とゼネラルストア:この辺りではこの2つが同じ建物になっていることがほとんどである。

 

(35)ミスバイト:魚が食い逃すこと

 

(36)時合い:魚の捕食スイッチが入るタイミング。潮位をはじめにさまざまな要因が組み合わさるため、その時間を予測することは難しい。

 

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