DAY 3「事件」
2/23 DAY 3 from Thames to Waihi Beach
今日も6時に起床し、パイン缶とパンをむさぼって出発。その際、数人の人と話をした。まず、犬の散歩に来ていたおじいさんが話した衝撃の事実。僕がテントを張っていたところは大潮のときに水没するという(16)。君はとてもラッキーだったねと言われた。本当にラッキーである。もう一人の陽気なおっさんはPak’n Save(パックンセイブ)というスーパーマーケット(17)で働いていて、これから出勤だという。
Four Squareで卵を買うついでに水をもらい、レジのおばちゃんに見送られながら出発。今日は序盤からアップダウンの激しい丘陵地帯が続く。1、2日目は見るものすべてが新鮮で、気づけばかなりの距離を走っていたのだが、ここにきて、あまりにも風景が変わらないので少し飽きてきた感じがする。今日はどこにも寄り道せず、ひたすら自転車をこいでWaihi Beach(ワイヒ・ビーチ)というところに着いた。
ここがなかなか居心地良いところだった。白い砂浜に大きな波が打ち寄せる海辺の町。人々はみなフレンドリーである。シャツを脱いで浜の熱い砂浜に寝転がり、うたたねをする。しかし、事件が起こった。いつの間にかすっかり眠ってしまい、その間に潮が満ちてきたのである。次の瞬間、突然来た大波に飲まれてしまった。このとき、シャツは体の下に、眼鏡は腹の上に置いていたのだが、何が起こったのかもわからず飛び起きた僕にはそれらを押さえるような余裕もなく、気づけばシャツと眼鏡は波にさらわれてしまっていたのだ。
シャツはまだいい。眼鏡は致命傷だ。もちろん予備の眼鏡は持ってきているが、それが壊れるか、なくなるかすれば、それは度近眼の僕にとって死を意味する。ということで、また新たなミッションができた。眼鏡を買おう。余計な出費になるが、まあ、仕方がない。NZの眼鏡というのも悪くないか、と思いつつ日が暮れてきたので寝ることにする。
走行距離: 65km 計: 212km
脚注
(16)テントを張ってはいけない場所:アウトドアを心得ている人にとっては常識だが、砂浜の波打ち際や川の中州など、水没の危険があるところには絶対にテントを張ってはいけない。特に、その土地をよく知らないときは、思いのよらないところに危険が潜んでいるものである。
(17)スーパーマーケット:海外でその国の大手スーパーマーケットをあらかじめ把握しておくことは食費を節約するうえで大変重要である。NZの主要なものを以下に示す。なお、説明は大まかなイメージなので参考までに。
Pak’n Save
黄色いお店。最強。破格の値段
Countdown(カウントダウン)
青いりんごのマークが目印。まあまあの値段。普通のスーパー
New World(ニューワールド)
NWの看板。まあまあの値段。普通のスーパー
Four Square(フォースクエア)
緑に赤い4の数字と変なおっさんの看板。スーパーとゼネラルストア(コンビニ的な)がある。ゼネラルストアのものは値段が少し高いが、いろいろな場所にあるので、オアシス的存在
Super Value(スーパーバリュー)
ロゴがトップバリュに酷似している。名前のわりに値段は普通
The Warehouse(ウェアハウス)
ホームセンター。ガーデニング、DIY、服まで売っている。なぜか靴売り場が無駄にでかい
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