べっさんのニュージーランド自転車旅行記

ニュージーランド走ってきました

DAY 5「サンドフライの猛攻」

2/25  DAY 5  from Papamoa Beach to Matata

 結局ポリスメンは来なかった。あるいは来ても見逃してくれたのかもしれないが。ここまでのところ振り返ってみると、警察の絶対数が日本と比べて明らかに少ない。人が少ないからか、犯罪率が低いのか。ともかくも出発し、数百m進んだところで、なんと、昨日あれほど探していた眼鏡屋を発見。だが、時間はまだ朝の7時。当然空いているはずもなく、まだ走り始めたばかりで開店を待つのも嫌なので、ここはスルー。あきらめよう。

 今日は、地図を見たところ山道のはずであったが、予想に反して平坦な道が続く。途中、Te Puke(テ・プケ)のFour Squareで食料を買い、水をもらうが、その時に買ったレタスを走行中にどこかに落としてきてしまった。貴重な野菜を失って、食生活は乱れるばかりである。今日の道は線路と平行になっていて、時々貨物列車が、横にKiwi Rail(キーウィ・レイル)と書かれた黄色い機関車にひかれて通り過ぎる。面白いことに、普通のコンテナに混じって丸太をそのまま積み込んだ台車がある。

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Kiwi Rail

 しばらくすると、道は海沿いを走る。さすがにもうビーチは見飽きた。ビーチは木でもなければ日影がないのだ。ずっとこの直射日光にさらされていれば、間違いなく干物になってしまう。それでも、昼食は食べなければならないので、炎天下でラーメンを作り、食すのだが、どうやらそこはSandfly(サンドフライ)(19)の密集地だったらしく、猛攻に遭う。逃げながら飯を食うので、食った気がしない。

 そうそう、もう1つ問題があった。少し距離を来すぎていることである。この調子でいくと、Christchurchに20日余りで着いてしまう。もちろん、序盤に長距離をこいで少し余裕を持つという考えもあるが、距離を抑えようと思ってもなかなかうまくいかないのは、キャンプができるところが簡単に見つからないからである。ここに泊まりたいと思ってもまだ距離が来てないのでスルーすると、今度はなかなか泊る場所が見つからないといった具合だ。

 今日は我慢して距離を抑えてMatata(マタタ)の広い湿地の隣にある公園で泊ることにした。とはいっても時刻はまだ午後1時。これから何をしようか。暇である。とりあえず地図を開けて眺めていると、近くで休憩していたファミリーのお父さんがポテトフライとソーセージをくれた。ありがたやありがたや。まあ、のんびりして、また明日に備えて寝ることにするか。あ、こっちに来てからまだ星を見ていないので、今晩は星空観察でもしようか。

   走行距離: 56km 計: 341km

 

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ポテトフライとソーセージをくれた

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さまざまな野鳥が飛び交う湿地

脚注

(19)Sandfly:コバエほどの大きさで人の血を吸う。かゆみを感じ、人によってはひどくはれたりする。北島と南島で種類が違う。北島のものはサイズも小さく足元に群がるだけだが、南島のものは2倍ほどのサイズで飛翔能力も高く、かゆみも倍増する。

 

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