べっさんのニュージーランド自転車旅行記

ニュージーランド走ってきました

DAY 16「2週間ぶりの屋根の下」

3/8  DAY 16  from Wharareta to Wairoa

 今日から4日連続で雨らしい。昨日、テントに入ってからすぐ雨が降り出し、夜通し降り続いた。雨のことを念頭に入れてテントを張っていなかったため、しばらくすると浸水が始まり、このおかげで2日続けて眠れなかった。1時間眠っては起き、また1時間眠っては起きしているうちに朝になるが、雨の勢いは衰えない。しかし、食料は朝飯と過剰なリンゴ以外にないので、移動は必須である。レインウエアを着て、えいやっと覚悟を決めてテントを飛び出す。水遊びをしているのか区別がつかないほどの準備を済ませ、何とか出発。雨の日は見通しが悪いので、フロントライト、テールライトを点灯しての走行である。抜かしていく車の水飛沫が嫌悪感極まりない。(46) 走り始めてすぐ、寒さで手はかじかみ、おまけにトイレにも行きたくなる始末である。10数km先のMorere(モレレ)で、Hotsprings(温泉)を見つけたときには世界が輝いて見えたが、よく考えると時刻はまだ朝の8時。閉まっている。とりあえずトイレに行きたかったので、Hotspringsの向かいのカフェでトイレを借りる。すると、まだ開店前だがお店を開けてくれるという。暖かいミルクティーをすすり、Wi-Fiを使わせてもらって、インターネットでさまざまなタスクを片付ける。Christchurchへの海沿いの道の地震による通行止めは本当だった。(47) Nelson在住の自転車旅行者の彼に教えてもらった山の手の川沿いの道を行くだろう。少し遠回りに見えるが日程的には大丈夫そうだ。そうこうしているうちに2時間が過ぎ、びしょぬれだった体もすっかり乾いてしまった。同時に温泉に入りたい気持ちも飛んで行ってしまったようで、さらに料金が12ドルもすると聞いて完全に入る気はなくなった。

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どんより曇り空

ということで再び出発。雨はいささか小降りになり、止むこともあった。昨日、かぼちゃを買いに来ていた人が、もう一人自転車旅行者がこちらに向かっていると教えてくれたが、その彼と会ったのは正午ごろ。彼はスイスから来たという。Christchurchを出発して南島を周回し、これからAucklandに向かうという。僕と出発地と目的地が逆である。それならばとお互いが通ってきた道を教えあい、情報交換をする。

しばらく話をして彼と別れ、僕はWairoa(ワイロア)のCity Centreに入った。今日は、何もかもがびしょびしょなので、宿に泊まらざるを得ない。川の近くのRiverside(リバーサイド)という立地そのまんまの名前のモーターキャンプ場のBackpackersで25ドル払って泊ることにした。なんやかんやで出発してから初めて屋根の下で眠ることになる。相部屋の宿など初めてなのでかなり緊張したのだが、夕方になってもだれも来ず、僕は10畳以上もある部屋を独占することになった。とりあえずシャワーを浴び、テレビで全然ルールのわからないAustralian football(オーストラリアンフットボール)を見て、のんびり過ごした。晩飯には、近くのスーパーで肉を買ってきて、ステーキを食った。これがまた飛び切りうまかった。最近少しばかりお金を使いすぎているので、明日から節約しようと思う。

   走行距離: 59km 計: 875km

 

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Backpackers のお部屋(1)

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Backpackers のお部屋(2)

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久しぶりのまともな食卓



脚注

(46)雨の日の路面:stock truckが家畜の糞尿を道路脇に垂れ流すことは以前に述べたとおりであるが、雨天時ともなると、これと泥が入り混じった水飛沫を自ら巻き上げた分も含め、全身に被ることになる。

 

(47)道路交通情報:これらの道路交通情報は、New Zealand Transport Agency(ニュージーランド交通機関)のホームページで確認することができる。

 

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