べっさんのニュージーランド自転車旅行記

ニュージーランド走ってきました

DAY 17「第6感」

3/9  DAY 17  from Wairoa to Putorino

 朝起きると外はすでに明るかった。7時の起床である。朝のテレビのニュースを見ながら朝食を食べ、だらだらと準備をする。昨日キッチンで出会ったお父さんによると、今日行く道は狭く危険らしい。しかも平行に走っている迂回路はないため、避けようがない。9時に出発。途中でオランダから来たという女性の自転車旅行者と出会った。彼女は僕のサイクリング&フィッシング完全装備状態がツボだったらしく、話している間中ずっと笑い転げていた。

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山道

 道は最初の数10kmは平坦で幅広なのだが、途中から山がちになって狭くなる。2、3度ひやりとする場面があったが、何とか40kmほどこぎ進み、山の中にある休憩所を見つけた。だが、ここはなんとなく虫が好かない。条件的にはばっちりなのだが、何とも言えない不吉な雰囲気を感じるというか、とにかく何かが違うのだ。僕の場合、こういった予感はだいたい当たるので、折角見つけた場所だったがもう少し進むことにした。さらに20km程こぎ、Putorino(プトリノ)のWaikare District’s Sports Center(ワイカレ地区スポーツセンター)の前の芝生を一晩借りることにした。テントを乾かして1時間ほど昼寝をし、荷物を整理していると、少し年配の自転車旅行者がやってきた。オランダから来たという彼は、近くにキャンプ場もないので隣にテントを張ってもいいかと聞くがもちろんOKだ。彼はSouth Islandを1周し、これからNorth Islandを回るという。彼の自転車はもう8年も使っている年季の入った代物だ。4万5千km走ったという。変速機構が特殊でディレイラー(48)がなく、スプロケット(49)からチェーンまですべてカバーで覆われている。なんとこれだけで1000€するらしい。僕の自転車が買えてしまう。

 晩飯を食べた後、彼といろんな話をして早めにテントに入って寝た。

   走行距離: 60km 計: 935km

 

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グランドでは羊が草を食んでいた

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テントが2つ

脚注

(48)ディレイラー:変速のためのチェーンのラインを定める部分

 

(49)スプロケット:後輪の歯車

 

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